64ビット組込み用PowerPCホストCPU

EPPC-T10は、3つの独立したEthernetインターフェースを備える組込み用CPUボードです。1.2 GHzのNXP PowerPC QorIQ T1014は、強力なData Path Acceleration Architecture (DPAA)やネットワークペリフェラルインターフェースを備え、64ビットのe5500 Power Architecture®プロセッサコアを採用しています。
ローカルデータバスは64ビットのビット幅と8ビットのECCを提供し、容量は合計512MBです。16 MBのブートローダ用SPIフラッシュと32 KBitのU-Boot環境対応I²C EEPROMは、不揮発性メモリとして利用できます。
EPPC-T10は、ファームウェア更新時にシステムクラッシュが起きた場合のシステム復元用として、第2の16 MB「フォールバック」SPIフラッシュをサポートしています。これは、アプリケーションソフトウェアにも使用できます。

Gigabit Ethernet

EPPC-T10のフロントパネルからアクセスできる3つの独立したGigabit Ethernetインターフェースは、EtherCAT®アプリケーション向けの優れた基盤となります。

コンソール(シリアル)

RS232インターフェース接続向けに、アクセスが容易なRJ45ソケットが提供されています。また、miniUSBコネクタを使用して、システム設定用の端末に接続できます。

USB

USBホストポートはUSB 2.0ハイスピードをサポートします。

RTC

EPPC-T10には、バックアップバッテリ付きのRTCが搭載されています。

ソフトウェアのサポート

EPPC-T10では、フラッシュメモリに含まれた標準ブートプログラム「The U-Boot」を用いることで、オンボードフラッシュ、ネットワーク、USB、microSDカードまたはオプションのSSDからさまざまなオペレーティングシステムをロードできます。Linux®用のBSPが1つ提供されます。ご希望に応じて、追加のBSPも使用可能です。
esd EtherCATマスタースタックは、さまざまなオペレーティングシステムで利用できます。

カスタマイズバージョン

一定の数量をご購入いただける場合は、カスタマイズ済みのオプションを提供いたします。詳細については、当社の営業チームにお問い合わせください。
カスタマイズされた設計の例は次のとおりです。

– CPUタイプ

ご希望に応じて、EPPC-T10に省電力デュアルコアQorlQ CPU T1022またはクアッドコアQorlQ CPU T1042を搭載することもできます。

– メモリ

より大容量のDDR3 RAMおよびフラッシュにより、メモリを拡張できます。
ご希望に応じて、データの連続取得に適した追加のシリアルまたはパラレルMRAMメモリを使用することもできます。

– PCI Express

拡張用のPCIe®スロットを搭載できます。筐体のサイズは、お客様固有の要件に合わせて調整できます。
PCIeスロットは、お客様固有のPMCアドオンなどに使用できます。
詳細は、弊社までお問い合わせ ください。

– SSD

ご希望に応じて、ソリッドステートディスクを搭載することもできます。

– BSP

OS-9、QNX®、VxWorks®、その他のBSPについてもお問い合わせください。